約 967,482 件
https://w.atwiki.jp/precureastn/pages/14.html
第1章 はじまり 第2章 海沿いの町 1-1 冒険の始まり 1-2 最初の森 アイコンと書かれている部分を image(画像URL,title=画像名,linkpage=図鑑/カード名)とすると画像リンクを張ることができます。 1-1 冒険の始まり 敵リスト アイコン アイコン2 アイコン3 消費体力 獲得経験値 獲得金 宝 -1 +1 +10~12 なし 1-2 最初の森
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1114.html
My Will, Our Will 〈許…ん〉 その声は突然、頭の中に響いた。 〈許さ…ぞ!〉 「!」 あゆみは飛び起きた。だが何も見えない。不愉快な甘さの香りが充満している。頭の中の靄を払おうと振ってみたが、頭痛が増しただけだった。 (そうだ。 オドレンさんとウタエンさんに閉じ込められたんだ) あのふたりは何か企んでいる。みんなに知らせなければ。 体が重い。あゆみはゆっくりとあたりを見まわした。光が漏れている場所がある。言うことを聞かない体を引きずって近づいてみると、そこはどうやら扉だった。隙間から外の光が差し込んでいるのだった。幅はほんの数ミリというころか。叩こうにも体が動かない。力が入らないまま押してみたが、扉はびくともしなかった。 (さっきの声は) 怒りを帯びた恐ろしい声。あれは何だったのだろう。 キュアエコーとなってから、人の強い気持ちが飛び込んでくるようになった。それは怒りであったり、悲しみであったりと様々だったが、あそこまで強い怒りは初めてだった。 〈春…カーニバ…は古来……受け…がれてきたもの。儂はそれと……換えにこ…ハ…モニ……国を外…から守っ……た。それ…蔑ろにす……はどう……つもりだ、人間…も!!〉 あゆみは息苦しさを感じた。それはこの不快な匂いのせいだけではない。この声の持ち主が発する激しい怒りがあゆみの呼吸を奪ったのだ。 とぎれとぎれの言葉の中からその意味を想像してみた。どうやら声の主は、「春のカーニバル」を楽しみにしていたのだが、それに不満を持っているのだ。 あゆみは扉に体を押し付けた。この隙間から入ってくるわずかな風がこの部屋の匂いを薄めてくれるのではないかと思った。考えなければ。 「春のカーニバル」を台無しにしたのは誰だ。これははっきりしている。オドレンとウタエンだ。彼らが何をしようとしたのかはわからないが、招待した相手を閉じ込めておくことが「カーニバル」の本来の姿であるはずがない。 〈…!!〉 一瞬、呼吸が止まったかと思った。その怒りの強さに喘いだあゆみの口の中にまた甘い匂いが飛び込んできた。あゆみは朦朧とし始めた意識を取り戻そうと唇をかんだ。この怒りを放っておけば恐ろしいことが起こる。 (待って! お願い! 待ってください!!) 〈なんだ〉 (…届いた) あゆみの声が届いたらしい。 〈何者だ。 なぜ姿を隠している。儂から隠れようとはいい度胸だ〉 (私の名前は、坂上あゆみ。 あなたの声が聞こえたので――) 〈人間か。 人間風情が儂と話をしようなどと、笑止千万。 己の不遜を思い知るがいい!〉 (やめて!!) 「グレル!」 城を出て走り回る妖精たち。エンエンの悲鳴に足を止めると、城のはるか遠くに、遠近感を失わせる巨大な影があった。 「ドラゴン…」 頭が空転する。泥棒の次は怪獣か。ハルモニアでは一体、何が起こっているのだ。 〈滅びよ、人間ども!〉 その声自体が破滅をもたらす災いだった。 ドラゴンが声とともに発した息は、まるで壁が迫ってくるかのような勢いでやってくる。 「みんな、捕まるんだ」 「手をつないで!」 グレルとエンエンが叫ぶ。他の妖精たちは慌てふためいていたが、そう言われてある者は柱に抱き付き、届かない者はお互いに手をつなぎあった。そこはやはり、プリキュアとともに戦いを経験したふたりにしかない余裕だったのかもしれない。 「来るぞ!」 それは嵐のようだった。妖精たちの体は枯葉のように翻弄されたが、その小さな体は逆に荒れ狂う風に逆らわず、うまく力を逃がしていた。 だが、その嵐は石で造られた頑丈な建物をも崩してしまう。 「あ!」 「こっちだ!」 妖精たちが必死に手を伸ばす。その手が奇跡的につながった。歯を食いしばる妖精たち。それはまるで折り紙で作ったリボンのようだったが、激しい嵐の中でその飾りを見ることができる者は誰もいなかった。 やがて、何時間も続いたかと思われる嵐が収まった。どうやら、飛ばされてしまった妖精はいないようだった。エンエンはほっと息をついた。 だが、城の様子は惨憺たるものだった。高い塔は倒れ、頑強だった塀は崩れ落ちている。プリキュアは、ほかの妖精たちは一体どうなったのだろう。 「あれ…なんだ?」 何かが光っている。瓦礫の隙間から金色の光が漏れていた。グレルとエンエンはゆっくりと近づいた。 「掘ってみるぞ」 「危ないよ」 「誰かが埋まってるかもしれないだろ」 「でも、その光…あれ、どこかで見たような」 「俺が掘り出す前に思い出せよな」 グレルはその小さな山によじ登ると瓦礫を取り除き始めた。他の妖精も手伝い、バケツリレーのようにしてよけていく。 「あ、わかった!」 「何の光だよ――あ!」 「フーちゃん!」 「あゆみ! うわっとっと」 がれきの中から金色の光に包まれたあゆみが姿を現した。丸い光は自ら瓦礫を押しのけていく。グレルは慌てて飛び降りた。 「あゆみ! あゆみ!!」 「…。 グレル、エンエン。 無事だったのね」 「こっちのセリフだ! どこほっつき歩いてたんだよ。妖精に心配かけんじゃねぇよ!」 あまりの剣幕に目を丸くしていたあゆみだが、グレルの目じりが濡れていることに気づいて頬を緩めた。 「ごめんなさい。 ありがとう」 「何言ってるんだよ。こっちも大変だったんだぞ!」 「そうだ。 ウタエンさんとオドレンさんは?」 「あいつら、泥棒だったんだよ。プリキュアの変身アイテムを盗んで」 「グレル、今はそれよりドラゴンの方が」 「ドラゴン?」 あゆみはエンエンの視線をたどって振り向いた。そして理解した。そのドラゴンが、あの怒りの声の主だった。 ゆっくりと立ち上がる。その動きにつれてあゆみの体から金色の光がこぼれた。 「あのドラゴンは、このハルモニア王国の守り神。 毎年行われる『春のカーニバル』が邪魔されたことで怒っているの」 「そんなことで?!」 小さな妖精があゆみのもとにかけよった。 「言い伝えでは、あのドラゴンは昔のハルモニア王国を滅ぼしかけたことがあるルモ」 どうやらハルモニア王国の妖精らしかった。その恐ろしさを知っているのか、声が震えている。 「ドラゴンの大好きな歌とダンスを毎年捧げることで、ハルモニアの守り神になることを約束したのよ。 それを裏切られた、と思っているの」 「まったく肝っ玉の小せぇやつだな」 「でも、約束を破られたら怒るのも当然だよ」 「話を聞いてもらわなくちゃ。 グレル、エンエン、お願い」 「おっ、やっとキュアエコーのお出ましだな!」 「行こう!」 (フーちゃんも、お願いね) あゆみは、フーちゃんが姿を変えた胸元のキュアデコルに手を当てた。 それには多くのエネルギーを必要とした。そのためキュアデコルになってから眠り続けていたフーちゃんは、あゆみが閉じ込められていた部屋が崩れたときにその危機を察知して目覚め、金色の光であゆみを守った。その一瞬、それまで切れ切れにしか聞こえなかったドラゴンの声がはっきり聞こえた。ドラゴンの激しい怒り、深い悲しみと絶望が伝わってきた。 できるだろうか。いや、やらなければ。 ハルモニア王国の妖精たちは震えながらも祈りをささげていた。それは、崩れ落ちた建物を透かして見えるハルモニアの人々たちもそうだ。彼らにはドラゴンを裏切るつもりなどなかった。逃げ出そうともせずに、膝まづき、許しを請おうとしている。 (その気持ちを届けるのが、私の役目。 キュアエコーの力はそのためにある!) 手を伸ばす。右手にグレル、左手にエンエン。 フーちゃんのキュアデコルから滲み出す光が金色のトライアングルを形作る。 それが破裂した。 「思いよ届け! キュアエコー!」 「え?」 「あれ、なに?」 お城のテラスに集まっていたプリキュアの視線が空に向かった。 「泥棒とドラゴンの他にまだ誰かいるの?!」 キュアフローラがパニックを起こして叫ぶ。 「あの光は、敵ではないようです」 「プリキュアっぽいよね」 キュアマーメイドとキュアトゥウィンクルが言った。 白いドレス、淡いクリーム色の髪。 「キュアエコーではありませんか?」 「あゆみちゃん!」 キュアビューティが指をさす。キュアハッピーの目が輝いた。 「あゆみちゃんもカーニバルに来てたんだ」 キュアピースが言うと、キュアマーチとキュアサニーがキュアハッピーを睨んだ。 「え」 「せやから、あゆみも誘おて言うたやろ!」 「だって、招待状を見たらすぐにでも行きたくなっちゃって…ごめんなさい」 キュアマーメイドとキュアトゥウィンクルが振り向いた。 「キュアエコーは何をしようとしているのですか?」 「キュアエコーは、思いを届けるプリキュア。 きっとドラゴンを説得しようとしてるんだと思う」 キュアハートが答えると、キュアフローラが力んだ。 「私も行く」 「いえ、様子を見ましょう。 大勢で行くと、ドラゴンを刺激することになるかもしれない」 キュアマーメイドに止められ、キュアフローラは不満そうだった。 「任せていいのかな」 キュアトゥウィンクルの問いに、すべてのプリキュアが頷いた。 CureEcho in Princess Formへ
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1853.html
ひみつ秘密ヒミツ/makiray 「あ、パピヨンだ」 すっかりいい陽気になった。アニマルタウンに足をのばした坂上あゆみは、耳の大きな犬を散歩させている、自分と同じくらいの年齢の少女とすれ違った。 「こんにちわー」 少女が朗らかに挨拶をする。 あゆみが肩にかけた小ぶりのトートバッグからはグレルとエンエンが顔を出していたが、少女と目が合いそうになったのでふたりは中に隠れた。 「こんにちわ。 パピヨンですよね。可愛い」 「こむぎって言うんです。 ごあいさつしよう、こむぎ」 少女が言うと、名前にふさわしい小麦色の犬が、同じく朗らかな声で「わん」と言った。 「すごーい。かしこいんだね。 こんにちわ」 あゆみがしゃがんで手を伸ばすとこむぎは自分の手を乗せた。 「あ、お手もできるんだ」 「こむぎの得意技はねー」 少女が同じようにしゃがむ。 「おてて。 握手。 イエーイ」 手を合わせ、掌を重ねる。 すごーい、とあゆみが拍手をすると、少女が照れくさげに頭をかき、こむぎが「わん!」と声を上げた。 「犬、飼ってるんですか?」 こむぎを連れていた少女、犬飼いろはがあゆみに尋ねる。ふたりは道のわきにあったベンチに腰かけた。 「いえ、私の家はマンションだから飼えなくて。 でも、マンションの前にあるお宅で飼ってたんです。 モモちゃんって言うんですけど」 あゆみの言葉が途切れる。悲しいことを聞いてしまったか、といろははその顔を覗き込んだ。 「そのお宅が引っ越しちゃって」 最初は見慣れない顔を警戒していたモモも、あゆみが毎日、挨拶を繰り返しているうちに心を開いてくれた。やがてあゆみは散歩についていったりするようになったのだが、家の事情ではどうしようもなかった。誰かが引っ越してきてくれないか、犬を飼っていたらいいな、と思っていたが、そこは先日、駐車場になってしまった。 「そうなんだ…」 「最初にモモちゃんのリードを持たせてもらえた時はうれしかったな…」 という話をしている間にも、こむぎはあゆみの膝に乗っていた。やさしくなでられて気持ちよさそうにしている。 「あゆみちゃん、ちょっと見ててもらえるかな。わたし、のど乾いちゃった」 「え?」 と驚いていると、いろははリードをあゆみの手に通した。 「ちょっとお願いね」 走って行ってしまう。 あゆみは呆気に取られていたが、やがて笑顔に変わった。 「いろはちゃんとこむぎちゃんには信頼関係ができてるんだね」 その背中をゆっくりなでる。 「…」 「知らない人と一緒でもいいコにしてるだろう、って信じてもらえてるから、こんなふうにリードを預けられるんだよね」 「それは違うワン」 「どうして?」 「いろははあゆみちゃんが好きになったんだワン。あゆみちゃんの優しい気持ちが伝わったんだワン」 「そんなことないよ」 「あゆみ!」 トートバッグから、グレルとエンエンがはい出してきた。 「ダメだよ、出てきちゃ。誰かに見られたら」 「そいつ、しゃべってるぞ!」 「え…。 あれ?!」 「あ!」 顔を見合わせるあゆみとこむぎ。こむぎの顔を一筋の冷や汗が伝う。 「こいつ…」 何に気づいたのか、グレルは小さな体でこむぎの体によじ登った。小さな剣でつついたりしている。いつもならそれをたしなめるエンエンもこむぎの周りをまわって観察していた。 「こいつ、プリキュアだ!」 「ばれたワン?!」 こむぎが叫ぶ。あゆみがのけぞった。 「妖精じゃなくて?」 「プリキュアみたいだよ、あゆみちゃん」 エンエンも同じことを言う。こむぎ自身も慌てているし、本当なのだろう。 軽やかな足音。いろはが戻ってきた。 「隠れて」 グレルとエンエンがトートバッグの中に引っ込む。こむぎも続こうとしたが、お前は隠れなくていいだろ、とグレルに押し返された。 「ねぇ、こむぎちゃんがプリキュアだってこと、いろはちゃんは知ってるの?」 あゆみが小声で聞いたが、ばれてしまったことに動揺しているこむぎは体を震わせて返事をしなかった。自分で聞くしかないようだ。 「お待たせー…あれ、どうしたの?」 いろははぎこちない空気に気づいたようだった。こむぎはあゆみのジャケットの中に顔を隠している。 「リード、返すね」 「あ、ありがとう」 いろはが買ってきたジュースのボトルとリードを交換する。 「あの、いろはちゃん」 「なに?」 「プリ」 「えっ」 「…ンは好き?」 「あ、プリン。プリンね。割と好きかな。ははは」 「プリ」 「ひ」 「…マドンナに憧れたりしなかった? 子供の頃」 「プリマドンナ…ね。あ、バレエ。あゆみちゃん。バレエやってたんだ」 ははは、と力の入らない笑いを繰り返すいろは。なぜだかあゆみの視線が厳しいような気がした。 「プリ」 「これ以上、いろはをいじめちゃダメワン!」 「こむぎ、しゃべっちゃダメ!」 「わかったぞ! こいつが妖精なんじゃないか?!」 「なに? 小さいガルガル?!」 「犬がプリキュアなんだ。人間の妖精がいたっておかしくない!」 「なるほど――っていうか、グレル、出て来ちゃダメ!」 「いつの間にかプリキュアのことバレてるし!」 「話したわけじゃないから大丈夫ワン!」 アニマルタウンは今日も大騒ぎだった。
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1384.html
プリキュア ドリームスターズ Ver.0.9 -Quartet Branche- 舞 日差しがまぶしい。鳥も鳴いている。 美翔 舞はスケッチブックの上で色鉛筆を滑らせていた。やがてその手が止まる。 「咲…」 「なに?」 「…面白い?」 「うん」 日向咲は満面の笑顔で答えたが、舞は苦笑した。咲は、舞が絵を描いているところをじっと見ているだけだからだ。 「舞が一生懸命に絵を描いてるところを見ると、あたしも楽しくなってくるんだ」 「でも…」 「ひょっとして、邪魔かな」 「あ、そういうわけじゃないの」 舞は慌てて両手を振った。 「咲が退屈じゃないのかなぁ、と思って」 「そんなことないよ。 そうだ、何か飲むもの買って来るね。鳥居を出たところに自販機があったはずだから」 咲が走っていく。舞は微笑んでいたが、また狛犬に視線を戻して手を動かし始めた。 「…え?」 狛犬が動いた…ような気がする。 〈また気づかれた〉 「チョピーっ!」 「あなた方、何者なの?!」 狛犬が真っ黒に色を変えて、台から飛び降りた。 「舞!」 「まさか、ウザイナー?」 〈うざいなぁ?〉 〈知らんなー…って、さっきも言ったな!〉 狛犬が口を開けると嵐が起こった。 〈アーッ!〉 〈ウンッ!〉 「あぁっ!」 舞は、電灯の柱をつかもうと手を伸ばした。だが、体は既に激しい嵐で滑り始めている。届かない。逆に少しずつ離れていく。 「くっ…きゃぁっ!」 舞の体は、空に開いた扉の中に吸い込まれて行った。 不思議な嵐だった。辺りの枯れ葉が飛び散ったりすることもない。咲が戻ってきても、何事かが起こったようには見えなかった。 しかし、舞はいなかった。スケッチブックも色鉛筆のケースも残っている。 「…。 舞?!」 プリキュア ドリームスターズ Ver.0.9 -Quartet Branche- 烏天狗へ
https://w.atwiki.jp/voicetwitter/pages/365.html
夢原のぞみは、サンクルミエール学園に通う中学2年生。ある日、図書館で不思議な本「ドリームコレット」を見つけたのぞみは、“パルミエ王国”からやってきたココと出会います。 ココは、邪悪な組織“ナイトメア”に滅ぼされてしまった故郷を蘇らせる為、どんな願いも1つだけ叶える力を持つ「ドリームコレット」を探し続けていたのです!ただ、願いを叶える為には「ピンキー」を55匹探さなければなりません。しかも「ドリームコレット」を狙う“ナイトメア”と戦いながら…。 ココを助けることに決めたのぞみは、「ピンキーキャッチュ」でプリキュアに変身!!4人の仲間と共に、プリキュア初の「チームアクション」でよこしまな野望に立ち向かう!! ■キャスト 夢原のぞみ:三瓶由布子 夏木りん:竹内順子 春日野うらら:伊瀬茉莉也 秋元こまち:永野愛 水無月かれん:前田愛
https://w.atwiki.jp/twinkletimeprecure/pages/69.html
第22話「時の鳥を救えっ! オドロキ!黒いプリキュア?!」 タイマアーク本拠地 時の卵が目覚め始めるビジョンを感知した時魔龍 卵を手中に収め、復活を阻止すべく時の宝石の力で三幹部を時間移動させ 時の卵のある過去の時代へと送り込む作戦を立てる 時の宝石の共鳴によってその作戦を知る3人 時間移動の儀式の場へ駆けつけ、呪文を唱えるネボーそれを守るガイ、ルーと戦闘に だが儀式は成功し、三幹部と3人は過去へと飛ばされてしまう 過去へと到着したガイとルー、どうやらネボーやプリキュア達より 一足早く着いてしまったようだ。さっそく行動を開始する2人 数日後 神社に願い事をしに来たこの時代の村娘 千歳(ちとせ) 最近現れた盗賊団から村を守ってくれるようお願いをしていたのだ 帰り道、なんとその盗賊団に出くわしてしまう千歳 盗賊団のリーダーはガイ、卵を探すために人を集めたのだ このままでは襲われる!するとそばにあった古池から大きな水柱があがり あゆむたち3人が飛び出てくる、3人もこの時代に到着したのだ 変身し、ガイたちを追い払う3人。それを見た千歳は3人を天女と勘違いし 自分の家へと案内する 服が濡れてしまったため、着物を借りた3人、千歳に自分たちのことを説明する 3人が普通の人間であると知った千歳、自分にもプリキュアの力があれば… そうすれば村のみんなを守れるのに…と考える これからどうするかを考える3人 そんな時千歳はナビという不思議な生き物に出会い、仲良しに するとナビはプリキュアの力を自分にもくれると言うのだ、喜ぶ千歳 一方その頃ガイが村を襲撃、迎え撃とうと変身する3人の前に千歳が現れ なんとプリキュアに変身!しかしその姿は黒く、禍々しい気配を放っている すると黒いプリキュアは突如3人に襲い掛かる 戸惑う3人は防戦一方、そこへルーが現れ、時の卵のありかが分かったと報告 それを聞いた黒いプリキュア達はどこかへ消えていく 出撃幹部 ガイ ルー ネボー 黒いプリキュア(キュアオニキス) 22、23話はプリキュアのパワーアップ編となる前後編 冒頭は目覚め始める時の鳥の卵のビジョンを感知する時魔龍 それを阻止、強奪すべく時の宝石(含オニキス)を用いて 幹部を卵が有る過去の時代へ送り込む作戦を開始する(この際、チコにネボーが呼び止められる?) 時の宝石のシンパシー(或いは目覚めさせられたナビの声?)で それを感知した精霊によって時間移動を阻止しようと戦う3人(幹部はネボーは呪文詠唱、ガイとルーが足止め) しかし時間移動はなされ、3人もろともに過去へ… 過去時間についたガイ、ルーはネボーが居ない事、まだプリキュアが 過去に到達していない事を知るや行動開始 千歳、ガイが作った盗賊団に襲われる村を救ってくれるよう神社に願い事を…(前のシーンから数日が経過している状態、ただしその描写は無し) 神社に願い事をしに来た千歳、とそこにガイが襲ってくる! ピンチ!その瞬間古池から大きな水柱が上がり3人が放り出される 驚く千歳、3人はガイを見つけると変身、ガイを撤退させる 千歳、3人を天女と勘違いしつつ、家に案内する(びしょぬれの3人に服を用意する千歳、以降3人は着物姿に) 仲良くなる3人と千歳、千歳は3人が普通の女の子である事を知り 自分にもプリキュアの力が有れば…と考え始める あゆむ達にお風呂とか用意してやって入っている間に 服をたたんであげようとして、キュアリオが落ちる それが変身道具だと気付いて持って変身口上述べたりしてみるが当然変身できない そこへ後ろから「・・・何してるの?」「!!」 そんでもってちとせちゃんが「貴方達みたいに天女様になれればわたしも村が守れるのに・・・って」 「わたしも最初は紡ちゃんが1人で戦ってるの見てられなくてねぇ」 そんな時千歳は不思議な生き物(ナビ、ネボー憑き)と出会い、その力を手に入れる 千歳の家にガイ達が襲ってくる、迎撃しようとする3人の前で変身する千歳、しかし… ネボーが憑いている為に悪のプリキュア、キュアオニキスになってしまう! 呆然とする3人は防戦一方、やがてオニキスは何処かへ消えていく…
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1184.html
オールスタープリキュア!幸せ満開!冬のSS祭り2016 レス番号 作品タイトル 作者 備考 競3-1 開幕!『オールスタープリキュア!幸せ満開!冬のSS祭り2016』 夏希◆JIBDaXNP.g 海外から。空の扉から。そしてある者は空から箒に乗って!?年に一度だけ、伝説の戦士――と魔法つかいが集う秘密のお話し会。今年のテーマは『夢』。そんな奇跡の時間に1ページ、あなたの物語を刻みませんか?『オールスタープリキュア!幸せ満開!冬のSS祭り2016』これより開幕です! 競3-2 夢への道 1話 懐かしき友との再会~ 輝きを失った星 ドキドキ猫キュア ノーブル学園を離れて10年。23歳になったきららが、久しぶりに仲間たちと再会した。それぞれの道で、着実に夢に近付いているみなみとゆい。でも、きららは自分の話になると、何故か歯切れが悪くて……。 競3-3 夢への道 2話 キーの奇跡とはるかの思い ドキドキ猫キュア 久しぶりの再会は、何だかきららが昼間から大変なことに。やっぱりきららちゃん、何かあったのかな。でも、きっと大丈夫だよね!何と言っても、今日は――。はるかたちが微笑む、その訳とは? 競3-4 夢への道 3話 感動の再会? プリンセスの苦悩 ドキドキ猫キュア 目を覚ましたきららの目の前に居た人物は――!? 喜ぶきららに待っていたのは、トワの手痛いお説教と、そして……?でも彼女もまた、何か悩みを抱えているようで……。 競3-5 夢への道 4話 吐き出す気持ち きららの涙 ドキドキ猫キュア 彼女――トワの告白に、自分の気持ちを吐き出すきらら。その時トワが取った行動とは……。悲しい時は泣いていい。辛い時は辛いと言っていい。だって、あなたは一人じゃないから。 競3-6 夢への道 5話 輝きを取り戻す星 再び夢への道へ ドキドキ猫キュア お蔭で少し元気になれた。小さい割に、トワっちの○は意外に気持ち良かったしね!いつもの調子を取り戻したきららに語られる、トワの夢。仲間たちに励まされて、力をもらって、力になって、夢と夢とが重なり合う。それがまた新たな、夢を追う力に。 競3-7 一瞬の内緒 (前) makiray みんなと過ごすのは楽しいけど、時々、子供じゃないんだから、って思っちゃう。遠くの山に向かって自分の夢を叫ぶなんて、よくそんなこと――。一見、最年少とは思えないクールな彼女に寄り添う、最年長の優しい仲間。アコとゆりの内緒話とは、一体……? 競3-8 一瞬の内緒 (後) makiray 「今の話、内緒ね」一見クールな彼女が見せた思いやりと、彼女ならではの遠慮。それが愛おしくて得難いものだと思うから、何とか背中を押してあげたくなる――。ゆりがアコを立ち上がらせた、アドバイスとは? 競3-9 『エレンのギター講座~セイラのE.ギター講座』 Mitchell Carroll アイカツとのコラボ。うらら、はるか、ひめ。生徒たちを集めて、エレンのギター講座の始まり始まりニャ~!の、はずが。「何ですか?このカッコイイ音は??」近くでやってる別のギター講座にみ~んな取られてしまい……。「別に、だから変身して行ったわけじゃないんだからね!」 競3-10 夢と夢 ~ある日のせつなの日記~ こゆき 起きている間に見る夢と、寝ている間に見る夢。二つの夢は、繋がっているの……? ラビリンスでのちょっとした出来事をきっかけに、せつなの想いは過去へ、未来へ、そして――大切な人のいる、あの街へ。 競3-11 「鍵への絆」 コロ助MH 携帯を取り出すたびに鳴る木琴のようなあたたかな音色。カラフルな色は、年と共に色つやを増して、私も頑張ってるよ、と教えてくれているみたい――。きららの大切な宝物。将来への絆の証。それは……。 競3-12 『トワえもん』 Mitchell Carroll 「巨大なマーブルドーナツが食べたーい!」「パフやアロマみたいに、空を自由に飛びたいな~」「「トワえも~~ん!!」」あんな夢、こんな夢、みんなみんなみんな……は、叶えてくれないのかも!?「どーしてよっ、あたしの夢も叶えなさ~い!」 競3-13 幸せの夢 1優しい世界 ドキドキ猫キュア もしNewStage3にフォーチュンもいたら。彼女も夢をみせられていたら。それはきっと、こんな夢だったはず……。めぐみやひめと仲間になる前のいおな。でも、彼女もやっぱりプリキュアでした! 競3-14 幸せの夢 2おいしい 夢がある♪ ドキドキ猫キュア そして、NewStage3に登場はしたけれど、まだ台詞無しの助っ人だったハニー。その裏で、彼女もきっとこんな夢を見ていたはずで……。 競3-15 幸せの夢 3いつか 夢が叶うまで・・・ ドキドキ猫キュア 戦いが終わってホッとする、ラブリー、プリンセス、ハニー。するとそこにフォーチュンが現れて……。仲間になるのはもう少し先。でも、絶対に夢を叶える未来へ向けて。 競3-16 お勉強なう makiray ナッツハウスで勉強するぞぉ、けってーい! と思ったら……何だか話を聞いててもさっぱり分からない、超エリートな勉強会が始まっちゃったぁ! あれ? だけど途中参加のマナちゃんは、何だか凄く楽しそう。なんで……? 競3-17 『トワとメロディっちのバイオリン講座』 Mitchell Carroll トワと一緒にバイオリン講座を開くのは、たまごっちスクールからやって来たあの人。でも、いつの間にか何だか違う講座になって来て……。「え、こうざない? ガーハッハッハッ!!」「今度は“こうざ”と“こうじゃ”を掛けたんですね!」 競3-18 ハミィの夢 一六◆6/pMjwqUTk ハミィは夢見る子猫さんニャ。自分でさん付けはどうかしら? でも時々怖い夢を見るニャ。悪夢ね。夢か現実かわからなくなることがあったり。見てる間はそんなものよ。覚めたくない夢もあって。願望ね。現実にしたい夢もあるニャ。将来の夢ね。で、どんな夢なの? それは……。それは? ヒ・ミ・ツ、なんだニャ! 競3-19 「夢の後に」 kiral32 とても幸せな夢から覚めて、ああ夢だったのか、と残念に思って。足下が崩れてしまうような悪夢から覚めて、夢で良かった、と安心して。でも、一番夢であって欲しくないのは、今のこの現実かもしれない。そんなこと、口に出して薫には言えないけど。 競3-20 『フレッシュな悪夢』 Mitchell Carroll 偉大なるらんこ先輩をも唸らせて調子に乗るアロマが、またも早口言葉を披露! でもそれがドミノ倒しのような混乱を引き起こして……。意外な言葉が思わぬ引き金を引いちゃうことって、あるんですよね~。 競3-21 【そして二人は扉を開ける。】 れいん あれから十年の月日が過ぎて……。夢のステージを一つ上がったら、想いが溢れて生まれた、新たな鍵。鍵があるなら、扉を開けよう。扉を開けたら、会いに行こう。ずっとずっと心に描いてきたあの笑顔――世界を超え、大切なあの人の元へ。 競3-22 優しい世界(前編) そらまめ 四つ葉町で過ごす、初めての冬。でもこの寒さを、私は本当に知らないだろうか……。せつながラブに出会う前、この世界を侵略する尖兵として、どこか別の国にやって来たことがあったなら、というifのお話。そこで彼女を待ち受けていた、哀しい出会いとは。 競3-23 優しい世界(後編) そらまめ 凍てつくような寒さ。体に染み渡るスープの温もり。抱き締められる熱と、どうしようもない苦しさ。あの地獄のような戦場の、束の間の偽りの日々。そしてとても――優しい日々。心の奥底に眠っていた時間が、わずかな夢を諦めさせなかったのかもしれない。そして今、私は……。 競3-24 セイレーンの頃 makiray またハミィと一緒に歌うようになってから、ずっと感じてきた違和感。その答えが、ある夜の夢に示されて――。いや、もしかしたら心の奥で、ずっと分かっていたのかもしれないけど。 競3-25 『その時、星は炎を纏って』 競作スレ3-132様 R18 自ら光を放ち、熱を持つ星を、恒星って言うらしい。でも、あたしの場合は自らって言うより、熱を持たせてくれる人が居るんだよね……。ノーブル学園で初めての、そして最後になるはずだった卒業式を欠席した二人。代わりに二人だけの密やかな儀式が今、この部屋で――。 競3-26 夢への道 トワ~ver~ 希望のプリンセスと絶望の魔女1話 悲しみのプリンセス ドキドキ猫キュア 長編「夢への道」の少し前のお話。ホープキングダムで今日もバイオリンを弾くトワを見守るのは、カナタとすっかり成長したパフ。だが、カナタはトワのバイオリンの音色に混じる、悲しみが気になって……。 競3-27 夢への道 トワ~ver~ 希望のプリンセスと絶望の魔女2話 絶望 蘇る悪夢 ドキドキ猫キュア 毎夜悪夢にうなされるトワ。その夢に出てくるのは、絶望の魔女ディスピア。不安が募り、トワがゆいに貰ったスケッチブックを抱き締めて涙すると、その時……! 競3-28 夢への道 トワ~ver~ 希望のプリンセスと絶望の魔女3話 新なキー 夢への想い ドキドキ猫キュア ゆいがコンクールで入賞したと知って、大喜びで祝福するはるか。でも同時に思うのは、今は会えない親友のこと。トワちゃんにも、ゆいちゃんの絵本を読んでほしいのに――はるかがそう思った時、新たなキーが現れて……。 競3-29 夢への道 トワ~ver~ 希望のプリンセスと絶望の魔女4話 再会~ 溢れる思い ドキドキ猫キュア 久しぶりにノーブル学園を訪れたはるか。思い出すのは、仲間と共に過ごした日々。みなみのこと、きららのこと、そして――トワのこと。その時、丘の上で何かが光り、そこに立っていたのは……!? 競3-30 夢への道 トワ~ver~ 希望のプリンセスと絶望の魔女5話 悲しみのエチュード トワイライトの調べ ~ ドキドキ猫キュア 夢が浜にやって来ても、相変わらず悪夢を見てしまうトワ。そんな彼女に、はるかが取った行動とは? そして、トワが何だか元気がないと、はるか、ゆい、パフが心配するのだが……。 競3-31 夢への道 トワ~ver~ 希望のプリンセスと絶望の魔女6話 希望のプリンセスと絶望の魔女 ドキドキ猫キュア 思い切って悩みを打ち明けたトワに、はるかは語りかける。絶望は消えない。でも大丈夫! 夢を思う気持ちがあれば、きっと乗り越えられる。はるかの励ましを受けて、トワは……。そして絶望を乗り越えた先には、また新たな夢が広がっていた。レッツゴー! プリンセス。 競3-32 つまりツインズ makiray 夢って不思議です。現実と反対のことが起こったりして。そしてそれが、実は嬉しかったりして。本当に変ですわね――。ソリティアでのいつものお茶会。でも、何だかレジーナに対する亜久里の態度がおかしくて。それを見た真琴は。そして、レジーナは……? 競-3-33 「旅立ちの理由」 たれまさ 夢は、願望の顕れなの? それとも不安の裏返し? 抑えきれないせつなの想い。でも、今は誰にも打ち明けられない想い。いつか夢を現実にする勇気が持てるかしら。その時まで、私は――。 競3-34 「まだ見ぬ未来」 競作スレ3-182様 あの日からずっと夢見てた。だけどずっと胸に仕舞っていた、ヒミツの夢。あの日からずっと見ちゃいけないと思ってた。だけど何度も背中を押されて、やっと心に決めた、まだ見ぬ夢。仲間たちや家族、それぞれの想いを乗せて、二人の夢は今、あの日と同じクローバーの丘の上から……。 競3-35 迷探偵タルト ドキドキ猫キュア 「な、なんやてぇ! ピーチはんが、殺されたやてぇ!」「いや、死んでないし」「大事件や。よし、ワイがズバッと解決したろやないけ。この、じ……コホン、名探偵の名にかけて! 犯人は……あんさんや!」「そんな簡単に!」「タルトちゃん……ホントに大丈夫?」 競3-36 「Friendful party(フレンドフル・パーティ)」1 猫塚◆GKWyxD2gYE R18 プリキュアオールスターズの祝賀会を抜け出して、トワと二人、露天風呂にやって来たひめ。その目的は、静かな場所でトワに相談事を聞いてもらうためだったのだが、そこに招かれざるもう一人のプリンセスが現れて……。 競3-37 「Friendful party(フレンドフル・パーティ)」2 猫塚◆GKWyxD2gYE R18 ちょっとだけトワのこと気に入ったからニックネームを付けてあげようと思ったのに、このあたしに逆らうなんて……。レジーナの指が、トワを屈服させようとその胸を執拗に攻める。だが途中から、レジーナの様子が何だかおかしくなって……。 競3-38 「Friendful party(フレンドフル・パーティ)」3 猫塚◆GKWyxD2gYE R18 何故だか憂いを帯びたレジーナの様子に、即座に共同戦線を張るひめとトワ。ひめの指使いにゾクリと体を震わせるレジーナ。が、それを間近で感じるトワの方も……。 競3-39 「Friendful party(フレンドフル・パーティ)」4 猫塚◆GKWyxD2gYE R18 ようやくひめの相談の事を思い出す二人。だが、ひめの中ではもう解決の糸口は見えたらしく。今度はトワとレジーナの共同戦線――と言うより、二人で競い合ってひめを攻め始めて……。 競3-40 「Friendful party(フレンドフル・パーティ)」5 猫塚◆GKWyxD2gYE R18 右手にレジーナ。左手にトワ。固く結び合った、この手を信じる――。レジーナの唇とトワの指が、ひめを幸福の瞬間へといざなう。幸せなのは体だけじゃない。二人の友達と抱き合えば、心だってこんなにも……。 競3-41 「Friendful party(フレンドフル・パーティ)」6 猫塚◆GKWyxD2gYE R18 濃密なひと時のお土産は、芯まで温まった幸福感か、はたまた心まで茹で上がった湯当たりか……。それぞれの大切な人の元へと戻る三人のプリンセス。その絆は、友情と愛に溢れて。 競3-43 『Dreams come true』 ***起*** 競作スレ3-228様 R18 ある夜の夢の中。念願の「スイーツの国」にやって来た!と大はしゃぎの響が目にしたのは、美味しそうな二つのプリン。ムニュっと鷲掴みにして先端を口に含むと、プリンよりも甘い声が語りかけて来て……! 競3-44 『Dreams come true』 ***承*** 競作スレ3-228様 R18 甘美で淫靡な夢の代償は、寝不足みたいな体のだるさと、とてもじゃないけど奏を平常心では見られない辛さ。奏を避けまくり、教室で悶々とする響に、何と古文の授業が追い打ちをかけて……。 競3-45 『Dreams come true』 ***転*** 競作スレ3-228様 R18 事態はどんどんエスカレート。毎夜響を捕えて離さぬ夢と、毎日奏を避け続ける日常。神様お願い――このままじゃわたし、また奏に嫌われちゃう!響の懇願の賜物か、夢にある変化が現れて……。 競3-46 『Dreams come true』 ***結*** 競作スレ3-228様 R18 お互いを気持ち良くするのが友達――そんな夢、一緒に居るだけでもう叶ってるよ。こうして何気なく一緒に居て、楽しく笑い合える気持ち良さ。だからもう、あんな夢は見なくて済むよね、奏! ……奏? 競3-47 10年後の魔法つかいプリキュア ドキドキ猫キュア あれから10年――。10年後も行われている補習の授業。ただし今度は、みらいとリコが魔法学校の先生に!? あの時と同じくやって来た“ひゃっこい島”で、あの時と同じくおしくらまんじゅうをする二人。でもなぜか、リコの表情が冴えなくて……。 競3-48 『その女、凶暴につき』 Mitchell Carroll 春ほど近い森の中、まさに春を食するような、シブ……いや、美味しそうなお弁当を堪能するつぼみとえりか。しかし、えりかの冗談が実現したかのように、木にもたれて眠る熊を発見! それを見たえりかは……そして、その結末は!? 競3-49 『222』 Mitchell Carroll アタシの夢は、世界を駆けめぐるファッションモデルになること――。ある日のお風呂上り、アタシ完璧!な蒼乃美希を、とんでもない悪夢が襲う!? 競3-50 『MY JUMBO DREAM』 Mitchell Carroll なぎさったら。ちょっと宝くじ買っただけでしょ?いや、サラダファミリーくらい大きなたこ焼き屋って、それ、サラダじゃなくてサグラダファミリアだから。え……何も、そんな風に考えなくても。それはちょっと妄想し過ぎ……って、なぎさ~! 競3-51 『My Little Happiness』 Mitchell Carroll 小さな幸せとは、この目に映る事象そのものではないのかも知れない。何者かとの目に見えぬ交流、そこに宿るものこそが……あら、流石にちょっと硬すぎるかしら。小説家への夢を胸に、何かを探すように町を歩くこまち。彼女が出会ったものとは、果たして? 競3-52 夢のかたち 1話 悩み ドキドキ猫キュア 学校で、将来の夢について作文を書く宿題を出された亜久里。その話になるとどうにも歯切れの悪い彼女に、幸せの王子が本領発揮! マナが連絡を取った相手とは……? 競3-53 夢のかたち 2話 ケーキ作り ドキドキ猫キュア ラッキースプーンにやって来た亜久里……と、自称・妹の付き添いのレジーナ。今日は止める人が居ないというのにまたも喧嘩を始める彼女たちだが、そんな二人を一瞬で黙らせた人物が……! 競3-54 夢のかたち 3話 それぞれの想い ドキドキ猫キュア 賑やかな試食タイムのさなかに、はるかたちが登場。みなみに促され、悩みを語る亜久里。それを聞いたアコの反応は? みなみ、はるか、響、それぞれの夢への想いが語られて……。 競3-55 夢のかたち 4話 アコの夢 ドキドキ猫キュア 夢って沢山あってもいいし、どんな形でもいいと思う。別に将来の夢じゃなくて、願いでもいい――。心配して後を追ってきた仲間たちに語られた、アコの夢とは。そのかたちは……? 競3-56 Over The Rose 一六◆6/pMjwqUTk ノーブル学園の卒業式。大輪の花を咲かせたはるかが壇上に上る。晴れやかで、誇らしげで、だけどどこか儚げで。はるかの姿を描き続けたゆいだから気付く、わずかな揺らぎ。そうだ、もう一度! みんなで咲かせたそれぞれの夢を、一面のお花畑に変えて―― 競3-42 『オールスタープリキュア!幸せ満開!冬のSS祭り2016』~閉幕~ 一六◆6/pMjwqUTk お話し会で出会った沢山の夢について語り合うはるかたち。するとみらいが、勢いよく手を挙げて……。『オールスタープリキュア!幸せ満開!冬のSS祭り2016』一応の閉幕です。
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/741.html
「キュアエコー ニューステージ 前編 当たり前の日常」/アクアマリン 「あゆみー、そろそろ出ないと遅刻するわよー!」 「はーい、今出るところだって」 「この前みたいに数学の教科書忘れたとかない?」 「大丈夫。ちゃんと寝る前と朝に確認したもん」 「あら、そう」 「それじゃー行ってきます」 そう言ってあゆみはドアを開けて玄関を出た。そして、ドアを閉じてから 「行ってくるよ、フーちゃん」 そう小さく呟いた。 キュアエコー ニューステージ 前編 当たり前の日常 「おはよう、モモちゃん」 そう言っていつも通り隣の家の犬に挨拶をするとモモちゃん、一見その可愛らしい名前からは想像もできない風貌の犬はあゆみに小さく2度ほえた。 「それじゃ、行ってくるよ。モモちゃん」 自分を歓迎しているのかよくわからなかったが、あゆみは軽く手を振り、学校の方へと歩いて行った。 そうして住宅街の中を歩いているとあゆみは街路樹が陽射しを受けて青々と生い茂っているのに気がついた。以前のようにうつむいたまま歩いていたのでは気づくことのなかった光景だ。 あの事件の後、すぐにはわからなかったがあゆみは自分を取り巻く世界が少しずつ変わっていくように感じた。 知らない人ばかりでまるで監獄のように感じていた学校も、今では大切な自分の居場所であるとハッキリと思える。 それだけではない。無機質そのもののように思えたこの町も今では色鮮やかで活気に満ちあふれ、頬をなでる風も優しく感じられる。 そのことに気づくきっかけとなったのは、皮肉にも全てを消し去りたいという考えが引き起こしたあの事件だった。 (リセットされなくて良かった…) あゆみはそんなことを考えながら学校への道を歩いて行った。 「ねえねえ、昨日のプリキュアの話聞いた?」 「うんうん、ホントすごかったー!あゆみは?」 「うん、私も朝のニュースで見たよ」 「すっごいカッコよかった~」 授業の合間の休み時間、あゆみとその友達の話題は昨日の幻影帝国とプリキュアとの戦いで持ちっきりだった。 「このぴかりが丘で戦っているプリキュアってホントにかっこいいよねー」 そう言って友達の1人、緑色の髪の子が雑誌に載っている写真を指差した。そこにはぴかりが丘で幻影帝国と戦っている2人のプリキュアが写っている。 「でもアタシはこっちのプリキュアの方が好みかな~」 もう1人が指差した写真には大貝町のシンボル、四葉タワーの頂上に立つ6人の女の子が写っていた。 あゆみはテレビで何度か見たことのあるそのプリキュア達を改めてよく見てみた。どちらも直接会ったことはないので、どんな子なのかはよくわからない。それでも大切な友達や日常を守るために日々全力で戦っているのだろうということは今のあゆみにはよくわかった。 「あゆみ、あゆみってば」 「えっ」 ふと気がつくと友達の1人が何度もあゆみに呼びかけていた。 「どうしたの?さっきからぼんやりして」 「ああ、ちょっとこの記事に見入っちゃて」 「あゆみってば、本当にプリキュア好きだね」 「ゴメン、ゴメン。それで、何の話?」 「ほら、もうテストまで1週間切ったじゃない。それでウチで勉強会開こうって思って」 「勉強会?」 「そう、今日はウチの両親仕事で遅いからちょうどいいなって。あゆみは何か予定ある?」 「ううん、特には」 「それじゃあお菓子持ち寄ってウチのマンションに集合ってことでいいね!」 「うん!!」 ちょうどその時、授業を告げるチャイムが鳴り、あゆみたちは慌てて自分の席に戻った。そしてあゆみは放課後の勉強会に胸をおどらせながら、教科書とノートをカバンから取り出した。 その頃、町の中心にそびえるビルの屋上では幻影帝国の幹部、ナマケルダが寝っ転がっていた。 「まったく、この町ときたら人や建物がやたら多くてうっとうしいですな」 そんなことをぼやきながらナマケルダは起き上がり 「ここはひとつ私がきれいさっぱり片付けてあげますぞ」 かすかな笑みを浮かべながらつぶやくと、瞬時にその場から姿を消した。 「みんなー、お待たせ」 「あゆみってばおっそ~い」 「ごめん、どのお菓子持っていくか悩んじゃって」 そう言ってあゆみはバッグから袋詰めのクッキーを取り出して、テーブルの中央のバスケットの中に入れた。 「そういうトコ、あゆみらしいよね」 「ふふっ、」 「それじゃあ、みんな集まったことだし始めよっか」 「うん!」 こうしてお茶やお菓子を持ち寄り華やかな雰囲気の中、女子会、もとい勉強会が始まった。 「ねえ、あゆみ。ここの英語の問題わかる?」 「ああ、それはこの助動詞を使って書くの」 そう言ってあゆみは英文を完成させる助動詞を教えた。 「そっか~」 「今度はこの数学の問題がわからないんだけど」 「これは連立方程式を使えば解けるわ」 今度はあゆみが教えてもらう番だ。友達の中で一番数学が得意な子に聞くとすぐに連立方程式を書いて解法のヒントを示してくれた。 「さすがだね、ありがとう」 「お互い様だって、また英語でわからないところがあったら聞くから」 「うんっ」 そうして互いに教えあう声やたわいもない雑談が時折部屋を賑わすが、基本的にはペンを走らせる音だけで静かだ。それでいて、堅苦しいとか窮屈といった雰囲気というものは一切ない。あゆみは勉強に集中する一方で、この勉強会の独特の雰囲気に少なからず驚いていた。自分1人だったらこんなふうに勉強することは思いもよらないだろう。多分だらけるか、携帯をいじったりしてしまうかのどちらかだ。もちろん1人で集中できるのが1番良いのだろうが。 「ねえ、そろそろ休憩しない?」 勉強を初めて1時間ほどたった頃に友達の1人がそう言ってきた。 「それいいね」 「アタシもちょっと古典で煮詰まってきたし、賛成~」 「あゆみは?」 「私も言い出そうかなって思ってた頃なの」 「それじゃあ全員一致ってことで」 そう言って1人がお菓子の詰まったバスケットに手を伸ばすと他の子たちも合わせるようにお菓子を手に取った。 あゆみも大きく背伸びをしてからキャンディを手に取った、その時だった。 突然、地震のような揺れがリビングを襲った。その場の和やかな雰囲気は一瞬にして凍りつく。 「何?今の!?」 そう言ってあゆみはリビングの窓を開け、ベランダに出て外を見た。すると下の路上では大勢の人が暴れまわる奇妙な怪物から逃げていた。 「うそっ!!また何か現れたの?」 「あっちのほう、みんな逃げてる!」 「ヤバイよ、アタシたちも逃げないと!」 「でも逃げるってどこに?」 あゆみの友達があわてふためく中、あゆみもこの事態に動転しながらもあることに気づいた。 「学校…」 「えっ?」 「みんな、とりあえず私たちの学校に逃げよう!」 この町では津波や地震などの災害に備えて公民館や公園などを避難場所として指定している。その中の1つにあゆみたちの通っている学校があることをあゆみは思い出した。 「「「うんっ!」」」 その言葉に冷静さを取り戻したようにあゆみの友達も頷き、4人はリビングを飛び出して、学校の方へ向かった。 町は恐怖と混乱の中にあった。怪物に追い立てられるように街の人たちは逃げ惑い、その流れに押されながらあゆみ達は学校へと向かっていた。 (どうして?また、こんな…) あゆみは逃げながらこの事態に戸惑っていた。この状況はかつて自分が起こしてしまったあの事件と似ていた。 逃げ惑う人たち 突如として崩壊する日常 大切なものを失うかもしれない恐怖 この混乱の中にいるとどうしてもあの時のことが浮かんでしまい、足が止まりそうになるのをこらえながらあゆみは必死に走った。 そうして10分ほど走るとあゆみたちは学校に到着した。既に近くから逃げてきた人たちが体育館や校舎の中に避難している。 「あゆみ、アタシたちも中に」 「うん!でも、ちょっと待って」 そう言ってあゆみはきびすを返し、校門のほうに戻った。 「あゆみ?」 あゆみの友達が不思議がる中、あゆみは1度大きく深呼吸してから 「みんなー!!この学校に避難して下さーい!」 大声で逃げ惑う人たちに呼びかけた。 「あゆみ……」 その行動にあゆみの友達は驚いた。おとなしく内気なあゆみがこんな大胆とも思えるような行動をとるとは思ってもみなかったからだ。しかし、すぐに互いに頷き合うとあゆみのもとへ走り、同じように大声で呼びかけた。 「こっちのほうに逃げて下さーい!」 「慌てずに逃げて下さーい!」 「まだ避難する場所は十分ありまーす!」 その声に逃げ惑っていた人たちも冷静さを取り戻した。次々と学校の中に入り、自発的に誘導や高齢者の手助けに回った。それは混乱の中にかすかでも秩序が戻った瞬間でもあった。 しかし、この落ち着いた状態も長くは続かなかった。 「おい、見ろよ!!あれ」 そう言われてあゆみたちがその男の指差したほうを見ると、街を襲っていた扇風機を模した怪物がビルの屋上に立っていた。その怪物は扇風機の羽根を回転させ、上空に大量のカビを撒き散らした。たちまち、ビルや路上、街路樹がカビで覆われていく。その勢いは凄まじく、この学校が飲み込まれるのも時間の問題だろう。 (一体、どうすればいいの?) あゆみが自問自答していた時だった。突然、誰かの泣き声が聞こえた。あゆみがその声がしたほうを振り向くと、小さい女の子が母親にすがりつきながら泣き声を上げ、母親が必死になだめていた。 その光景を見てあゆみは胸を痛めた。この状況で自分ができることをしてきたつもりだったが、それでも自分の無力さを思い知らされているような気がしたからだ。 (そうだ!) 上手くいくかどうかわからなかったが、この状況で自分に出来ることがまだ1つあることに気づいた。 あゆみはゆっくりと親子のほうに近づくとしゃがみこみながら穏やかに言った。 「これ、あげる」 「えっ!?」 そう言ってあゆみは食べようと思ってそのまま手付かずになっていたキャンディをポケットから出して、その子のほうに差し出した。 「これ舐めれば少しは元気になると思うの、だから」 その様子を見て母親はこの見ず知らずの少女が自分の娘を、そして自分を少しでも元気付けようとしているのがわかり、娘に向かって優しく言った。 「ホラ、受け取りなさい」 そう言われてその子はおずおずと手を伸ばした。あゆみはその子の手を自分の両手で包み込むようにしてキャンディを渡した。 「ねえ」 そう言ってその子はキャンディを握り締めたまま、あゆみと自分の母親のほうを見ながら聞いた。 「プリキュア、きてくれるかな?」 「えっ」 その言葉を聞いて母親は一瞬戸惑ったような表情を浮かべたが、あゆみはその子の手を握ると力強く言った。 「大丈夫、絶対来てくれる!」 そうしてあゆみは立ち上がり、その子のほうを一度向いてから今度は笑顔で言った。 「ありがとう」 どうしてそんなことを言われるのか分からずポカンとしたその子を尻目に、あゆみは校舎の裏側へと走っていった。そして人気のないところまで来ると胸のポケットからエコーデコルを取り出した。 (行くよ!フーちゃん、みんな) そうしてあゆみはこの町で自分を見守っている友達と今もどこかで戦っている仲間たちのことを考えながら、エコーデコルに思いを込めた。するとエコーデコルはあゆみの思いに応えるようにまばゆい光を放ち、その光はあゆみを包んでいった。 「思いよ届け、キュアエコー!!」 そして再びキュアエコーに変身したあゆみは力強く地面を蹴って、町と町の人たちを苦しめている怪物のほうへと向かっていった。 競作53へ
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1388.html
プリキュア ドリームスターズ Ver.0.9 -Quartet Branche- 吹雪の向こう 白い闇。 扉の向こうでは吹雪が渦巻いていた。何も見えない。風が耳元で騒ぎ立てる。キュアエコーはグレルとエンエンを抱いた腕に力を込めた。 「プリキュアたちはどこにいるんだよ!」 グレルが大きな声を出す。 わからない。探そうにもこの状態では。 「吹雪を払おう!」 エンエンも怒鳴った。エンエンのそんな声は初めて聴いたような気がする。 「でも」 「トラウーマのときにやったでしょ!」 そうだ。 あのときは黒い煙だった。それを、体を回転させることで吹き飛ばした。 「僕たちも手伝うから!」 「そうだ、三人一緒なら、こんな吹雪なんか!」 「…。 うん」 キュアエコーは足を止めた。ゆっくりと息を吐く。グレルとエンエンも同じようにした。 掌が暖かい。この吹雪の中で体は既に冷え始めているが、お互いにつないでいる手は別だった。 (いつもと、違う) 閉じていた目を開けると、自分の体がうっすらと光っている。グレルとエンエンの体も。キュアエコーの光の力が伝わったのか、それともグレルやエンエンがもともとそういう力を持っていたのかはわからない。 いや、それは、後だ。 キュアエコーの体は、ふたたびゆっくりと浮かび上がった。 猛吹雪のせいで体は時折、右に左にと揺れた。だが、ここに来たときのように巻き上げられたりはしない。まっすぐに上昇していく。 合図をする必要もない。キュアエコーの体が回転し始める。両手のグレルとエンエンが惑星のようにその周囲を回り、光の粒をまき散らした。 それは次第にスピードを上げる。 回転速度が上がる。キュアエコーの白に、グレルとエンエンの淡い黄色が加わった渦は、やがて当人たちの形を失い、一瞬、ソフトクリームのように見えたかと思うと、直ちに嵐の核となった。 その「ソフトクリーム」から生まれた風はあたりの吹雪を巻き込み、空に飛ばしてしまった。ゴウ、っという音が余韻を残す。 「あれは」 そこに横たわっている大きな繭。 「三つ…まさか」 キュアエコーは繭に駆け寄り、どうすればいいかわからないまま、それをこすった。 「リズム…」 まるで氷を磨いたように、繭の一角が透明さを取り戻した。その奥でキュアリズムが眠っている。 ということは、残る二つは ほのかと舞に違いない。 「だめだよ、そんな乱暴しちゃぁ!」 背後から甲高い声。キュアエコーは烏天狗をにらみ返した。 「リズムを元に戻して!」 「やだ、こわぁい」 「戻して!」 烏天狗は顔の両側で手をひらひらさせて笑った。 「はい、そうですか、なんて言うわけないだろ!」 キュアエコーが一歩踏み出す。烏天狗は、わずかに体をのけぞらせた。 グレルはキュアリズムが閉じ込められている繭の上に飛び乗った。腰につけている剣を抜く。 「えいっ!」 カツン、と固い音。 それでも簡単に割れるようなものではないらしかった。グレルは大きなかけ声とともに剣を繭に降りおろしていたが、繭には傷が付く様子すらなかった。 「グレル…痛くないの?」 「そんなこと言ってる場合か!」 「でも」 (音が…) グレルは一所懸命にキュアリズムが閉じこめられた繭をたたき続けている。その音が変わってきたような気がした。 (ひょっとしたら) さっきもそうだった。烏天狗の吹雪を消すために三人で手をつないだ――もちろん、フーちゃんも一緒だった――とき、今までに感じたことのない力強さが伝わってきた。 グレルのおもちゃの剣は、あの繭を割れるのかもしれない。 「つづけて!」 「?」 グレルの手が止まる。キュアエコーはもう一度、叫んだ。 「グレル、エンエン! 繭をたたき続けて!」 「わかってる!」 心配そうに見ていたエンエンも繭に飛び乗った。 「僕もやる!」 「よし!」 二人は一緒に剣を握りなおした。その瞬間、剣が光を帯びた。 「やっぱり…」 何が理由かはわからない。グレルとエンエンが成長したということなのか、それとも、キュアエコーと一緒に戦ってきたことが理由なのか。そうだとすればきっと、今はキュアデコルとなっているフーちゃんの存在も重要なキーのはず。 確かに言えることは、グレルとエンエンが「光の力」を発揮することができる、ということだ。 「行くぞ!」 「えいっ!」 「やぁっ!」 「そんなことはさせないよっ!!」 危険を感じた烏天狗がじゃまをしようとする。だが、キュアエコーはその前に回り込んだ。 「がんばって!」 「任せておけ!」 「僕たちは、プリキュアのパートナーなんだ!」 「だから、俺たちがプリキュアを」 「助けるんだ!」 パリン、と。 想像していたのよりもきれいな音が響いた。 「割れた!」 足場を失ったグレルとエンエンが、それでもうれしそうな顔で落ちていく。ポコン、と今度はかわいい音がして二人が着地した。 「…。 あれ、私」 「リズム!」 キュアリズムは、なにが起こったのか、一瞬、わからなかったようだった。だが、烏天狗の前にいるキュアエコー、そして自分の目の前で得意そうにふんぞり返っているグレル、喜びを満面にたたえているエンエンを見て了解した。 「ありがとう!」 「いいってことよ」 「けがはないの?」 「うん、大丈夫」 キュアリズムはそう答えると、厳しい顔つきに変わった。そしてまだ冷たい地面を蹴る。 「やぁっ!」 キュアエコーと烏天狗の間に割って入る。烏天狗が驚いて一歩下がると、キュアエコーと一緒に距離をとった。 「よかった、リズム」 「助けにきてくれたのね」 「ほのかさんと、舞さんも?」 「うん。繭の中」 二人はそういうと無言で頷きあった。烏天狗よりも、二人の方が先だ。 だが、どうすれぱいい? グレルとエンエンのおかげで、あの繭が割れることはわかった。だが、かなり時間がかかっている。 また繭を叩く音が響きはじめた。グレルとエンエンがさっきと同じように繭に飛び乗って割ろうとがんばっている。だが、その表情はさっきよりも厳しい。 「私もやってみるね」 そういうとキュアリズムは下がった。 「ファンタスティック ベルティエ!」 だめだ。グレルの剣より音だけは大きいが傷すらつかない。 「えい。 えい! えい!!」 いや、グレルのおもちゃの剣の方が効いているように見える。ぶつけたときにかすかに光が散っている。 「そうだ。 あたしたちは『光の使者』」 プリキュア ドリームスターズ Ver.0.9 -Quartet Branche- カルテットへ
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1712.html
『映画ヒーリングっど♥プリキュア Connected World』 <前編>5 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 「 ―― というわけで、あらためまして、さっきは怪物から助けてくれてありがとう」 「いえいえ」 丁寧に頭を下げるミナに対して、のどかたちもお辞儀を返す。 のどかは頭を上げる前に、いったんチラッと上目遣いでミナの反応を窺う。 隣でスッと頭を上げたちゆが、背筋を伸ばして一歩前に出る。 「あの、わたしたちのことなんですが ―― 」 「ああ、わかってる。スクープにはせえへんって。いくら特ダネや言うても、罪もない人を困らせたり苦しめたりするのはアカンやん? ―― 『知る』っていうのは、皆が正しく幸せになるための手段の一部なんやから、そこを履き違えたら元も子もないやろ」 そう言って、ニッと笑ってみせた。 とても人好きのする笑顔だった。 「くくく……、まあ、それはそれとして、こう…なんていうか、フリージャーナリストの魂がうずくっていうか。ぶっちゃけ私個人として色々興味津々でたまらへんから、みんなのコト根掘り葉掘り、ぜーんぶ聞かせてほしいんやけどなあ」 「いえ、だからそれは……」 「ダイジョーブダイジョーブ。話してくれた内容は、私の脳内だけに留めとくから。約束するって」 ミナが右腕の親指を立てて、ビッ!と腕を突き出す。退(ひ)く気は全くないらしい。 罪もないのにさっそく困らされているんですが。 ―― ちゆは思わずそう言いかけたが、ミナのきらきらと期待に満ちた笑顔に押されて、言葉を呑み込む。 「…………」 ちゆが困り顔で、隣に浮かぶペギタンに相談の視線を投げかけた。現在、人間界に来ているヒーリングアニマルは、ラテを除いて皆、浮遊能力を持っている。 パートナーの隣に当たり前のように浮かんでいる二頭身体型のヒーリングアニマルたち、 すなわち、 ―― ピンク色の子ウサギのような姿のラビリン、 ―― 見た目が水色と白のツートンカラーの子ペンギンであるペギタン、 ―― 黄色の体毛にオレンジの縞が入った、子ネコっぽい外見のニャトラン、 それぞれを順々に見上げて、ツナグが洩らした。 「すごい……、みんな浮いてる。どうやってるの、それ?」 ん?と、ちゆの隣に立っているひなたが、ツナグに視線を向けて素朴に口にする。 「あたしとしては、あの空間にサクサク穴開けて移動するワープのほうがすごいーって思うけど。あれこそ、どうやってるのって感じだったし」 即座にミナが食いついてきた。 「それな! 私もむちゃくちゃ気になる!」 「ですよねー!」 ミナ、ひなた、意気投合。 ……と、二人の視線が重なったところで、ミナが申し訳なさそうに声のテンションを落として言った。 「あの…、さっきはゴメンなぁ」 「あ、いいですよ、目もお腹も無事だし、全然気にしてな ―― 」 「 ―― 大切な友だちを幽霊呼ばわりしてしもて」 「えっ? 謝ってるの、そっち!?」 ちなみに現在、アスミは元の状態に戻っている。 だぼっとした感じの横縞ニットパーカー姿のひなたが『ま、いっか…』という態度であっさり流し、ミナへと向けて、明るく自分たちの自己紹介にかかる。 「あたしは平光ひなた。すこやか中学の二年生。うちは獣医やってて……あっ、お姉のやってるカフェのジュース、めっちゃ美味しいから今度飲みに来て。 ―― で、この子が」 すぐ傍らで言葉を失ったまま浮かんでいるニャトランを両手で挟み込むみたいに掴んで、自分の正面に持ってくる。 栗色のツインテールを揺らすひなたの表情は、自慢の友だちを紹介したくてウズウズしていた。 「パートナーのニャトラン。あたしとめっちゃノリが合うの。もう、なんて言うのかなー、生涯の友ってカンジ? こういう関係って確か、ヒヨコの鳥って言うんだよね。 ニャトランはね、ラビリン、ペギタンと同じくヒーリングガーデンっていう世界から、地球のお手当てにやってきたお医者さん見習いなんだ。それでね、プリキュアに変身したあたしと一緒に、あの怪物みたいな連中から地球を守ってるの。 ……あっ、ちなみに、あたしが変身するのは光のプリキュア・キュアスパークル」 ヒヨコの鳥じゃなくて比翼の鳥 ―― 普段ならそう訂正してくれるちゆは、ひなたの隣で凍りついたみたいに固まっていた。 その反応を無頓着に素通りして、ひなたが続けて、ちゆとペギタンを紹介していく。 「水のプリキュア・キュアフォンテーヌに変身する沢泉ちゆ。あたしと同じクラスで、家は『沢泉』っていう温泉宿をやってるの。 ちゆちーはね、えーっと見た目で分かると思うけど、真面目で頭も良くて、あと美人。 部活は陸上部やってて、うちの学校が誇る走り高跳びのエースなんだよ。 パートナーのペギタンは優しい性格の子で、ちゆちーが大好きなの。 ちゆちーのコトをもっと知りたかったら、この子に尋ねてみて。ちゆちーのイイところ、普段からたっくさん見てるから、誰よりも詳しく語れるよ」 ひなたの説明に付け加えるならば、現在のちゆは、水色のシュシュでまとめた長い黒髪とロングスカート姿が相まって、しっかり者のお姉さんという感じだった。 紹介は、ちゆと同様に固まってしまっているのどかと、彼女のパートナーであるラビリンへと移った。 「今年の春にすこやか市に引っ越してきた花寺のどか。花のプリキュア・キュアグレースに変身するんだよ。 のどかっちはね~~、ひとことで言うと、普通かな」 地味ながら可愛らしさをアピールするボブヘアに添えられた花の髪留め。 黒いタートルネックの長袖インナーに重ねられた、ピンクの半袖ワンピース。 のどかの見た目は、確かにどこにでもいそうな普通の少女だ。 しかし、ひなたがあわてて言い直す。 「 ―― あっ、普通にすっごくいい子って意味での『普通』ね。困ってる人がいたら当たり前に助けようとするし。 えーっと、つまりね、のどかっちの『普通』は、きっと、たっくさんのイイ物が詰まった最高の普通なんじゃないかな。 パートナーのラビリンは、体はちっちゃいけど、胸に秘めた頑張り屋さんなハートは、人一倍大きいんだ。 あと、責任感も強くて長女っぽいイメージがあるよね。正直、あたしよりも生活面ではキチンとしてると思うよ」 笑顔のひなたが、さらに続けてアスミとラテを紹介する。 「風のプリキュア・キュアアースに変身する風鈴アスミと、パートナーのラテ」 ロングの金髪をアップにしたアスミが、ミナに向かって上品に会釈する。 白いスウェットに紫のマーメイドスカートというシンプルな着こなし。そして、まだ俗世に染まりきっていない透明な無垢さを、彼女独特の雰囲気として纏う。 「アスミンはねー、どう見ても大人の女性なんだけど、実は今年生まれたばっかなんだ。 だから最初の頃は常識ズレてて、いきなり道ばたで寝ちゃおうとするし……。 でもね、今はのどかっちの家にホームステイしてるから、ちゃんと部屋で寝てるよ。 ―― あ、そうそう、アスミンが生まれた理由しなきゃなんだけど……、 その前にラテのこと話したほうがいいよね。 ラテは、ニャトランたちと一緒に人間界にやってきたヒーリングガーデンの王女なの。 まだ幼くて言葉はしゃべれないけれど、ヒーリングガーデンの聴診器を使えば心の声を直接聞けるよ。 ラテはね、アスミンと同じでのどかっちの家で暮らしながら、地球のお手当てのサポートをしてるんだけど、ある時、ラテがピンチになっちゃってね、それに気付いたヒーリングガーデンの女王でラテのお母さんでもあるテアティーヌさんが、めっちゃ地球に願ったんだって。 おりゃあああッッ! ラテをどうかお守りくださいいいいっっ!……みたいな感じで。 そしたら、地球がそれに応えて、風のエレメントからアスミンを誕生させたんだ。 ……うんうん。母の愛はとんでもなく大きくて、だからこそ、とんでもなく大きな奇跡を起こせたんだねー」 そして自らの言葉に感じ入ったように目を閉じ、「これはとんでもなくスゴいことだ」と両腕を組んで頷いてみせた。 アスミがそんな彼女をにっこりと鷹揚に見つめる。反対に、アスミよりも状況を理解しているラテが、ちょっと心配そうにひなたを見上げていた。 絶句したままワナワナと震えていたニャトランが、ここにきてようやく言葉を取り戻し、ひなたに向かって叫ぶ。 「おま…おまっ、おまえっ、なんで片っ端からしゃべってるニャアッッ!?」 「あれっ? えっ…、うそっ、もしかしてダメだった!?」 「ダメだろッ!! 普通にッ!! ダメだろッ!!」 ミナが「まあまあ」となだめるみたいにニャトランに声をかけてから、自分の顔の前で、イカした仕草でグッと右手の親指を立てた。 「大丈夫やで。こっちとしては全然問題ナシ!」 「いや大丈夫じゃねえしッッ! コッチとしちゃ大問題だよッッ!」 ニャトランの叫びで我に返ったのどかたちが、ひなた・ミナを除いて全員集まり、今さらながらだが、現状について話し合いを始めた。 「まあ、ミナさんも話さないって約束してくれたし、それでひなたちゃんも安心してしゃべっちゃったんだと思うけど」 「それにしても無関係の人にしゃべりすぎペエ」 「本当に誰にも話すつもりはないとしても、うっかり口を滑らせちゃうってコトはないかしら」 「ツナグはどう思うラビ?」 「えっ、ボク!?」 「わたくしが、もう一度『メガネメガネ』を仕掛けてみるというのはどうでしょうか?」 「それ、やる意味あるペエ?」 「ていうか、落ち着いて考えてみると、ひなたがこっち側にいる時点で、こういうのは遅かれ早かれだよなぁ」 「わんっ」 「ひなただけを責められないわね。元はといえば、わたしたちがミナさんの前で変身を解いてしまったのが原因であるわけだし……」 「いや、あれって半分以上、ミナのせいじゃねーか?」 「そういえば、わたしの変身、なんで解けちゃったんだろう?」 皆がそれぞれ複雑な表情をしつつ、ふと、ひなたとミナのほうへ目を向けた。 ミナがスーツのポケットから取り出した紙を広げて、ひなたと一緒に見ている。 それはさっきのどかが読んだのと同じ、メガビョーゲンの捜索用チラシだった。 「この町に来た時に、風で飛ばされてきたのを偶然拾ったんやけど……。 今から、このグアイワルって人に電話してみよか? 『どもー、プリキュアですー』みたいな感じで」 「あっ、ウケルー」 「そこっ! 何しようとしてるラビィィィィッッ!?」 ラビリン、絶叫。 ひなたとミナを一緒にしていてはダメだと素早く判断したのどかが、アスミに声をかける。 「アスミちゃん、お願いっ」 「ハイ! 『メガネメガネ』ですね!」 「ううんっ、『メガネメガネ』はいいから、ひなたちゃんの代わりに、ミナさんから目を離さないで」 「わかりました」 アスミと入れ替わりでひなたを迎え入れて、話し合いを再開。……しかし、そもそも何をゴールとして話をすればいいのかが分からない。 再開早々、短い沈黙が皆の間に降りた。 ……ミナがアスミに向かって大きな声でしゃべっているのが聞こえてくる。 「ええかっ、『マック』ちゃうで! 『マクド』や! 『マック』なんて言う奴は、棒か何かでぶん殴ってやればええねん!」 「はいっ、棒で叩いてやります!」 何の会話をしているんだろうと思いつつ、のどかが心の中で優しくつぶやいた。 (棒で叩いたら駄目だよ、アスミちゃん……) 『映画ヒーリングっど♥プリキュア Connected World』 <前編>6へ